LightwaveでUVテクスチャを使うならCCじゃなくてサブパッチを使わないといけない話
使用ソフト
- Lightwave2020
- Blender3.2
lightwaveではサブディビジョンサーフェス[subdivision surface](以下SDS)が2種類使えます。昔からあるサブパッチとVer.9の頃に追加されたキャットマル・クラーク サブディビジョン(以下CC)です。
CCはピクサーが開発してオープンソース化したため多くのCGソフトで採用されており、違うソフト間で素材のやり取りをする際、互換性という点で非常に強みがあります。
そんなわけで自分は今までCCを主に使っていたのですが、最近テクスチャリングの領域まで学びが進んだ結果、LightwaveでUVテクスチャを使うならCCじゃなくてサブパッチを使わないといけない。と、いうことがわかりました。
この記事はそれについての備忘録です。
■UVのスムージング補間という機能
テクスチャは作成したUVマップを元に頂点に対して位置を紐付けられているのでSDSをかけて分割のために頂点の位置が動けばそれに合わしてテクスチャも歪んでしまいます。
それを補正するための機能が"UVのスムージング補間です"
これは大体の3DCGソフトには備わっていてLightwaveでは"サブパッチ補間[UV Interpolation]"という名前になっています。
(Blenderでは"UVスムース(UV smooth)")
オブジェクトにテクスチャマップが作成してあれば
モデラーの"頂点マップ"パネルで指定できます。
補間方法にはいくつか種類があって、オブジェクトの状態によって最適な方法を選ぶ必要があります。今回は"サブパッチ"か"リニアコーナー"を選ぶと良い結果が得られました。
サブパッチ補間[UV Interpolation]の詳細についてはこちらを参照してください。
Lightwave日本語マニュアルにも同じ記載があります。
https://docs.lightwave3d.com/lw2020/reference/modeler/uv/uv-interpolation
名前の通りサブパッチでは問題なく機能します。
この機能をCCでも使いたかったのですが、同じ様にやっても反応がありません。
指定の仕方が別にあるのかと思い色々調べたのですが…
■NewTek フォーラムに以下のスレッドがありました
Q:Catmull-Clark サブディビジョンで UV マップを作成するにはどうすればよいですか?
A:できません…
2016年のスレッドですが、調べると未だにできないようです…
(もしやり方をご存じの方が居れば、ぜひ教えてください。)
■せめて最良の選択をしよう
と、いうわけで、LightwaveでUVテクスチャを使うならCCじゃなくてサブパッチを使わないといけないようです。
少しでも互換性を保つためサブパッチの分割レベルは"2"か”4”を選ぶと良いかと思います。(厳密には違うと思いますが、概ね問題ないと思います。)
引用元(英語)
Subpatch Modeling - One - LightWave 2018 - LightWave
Lightwaveの場合、モデラーの"一般オプション"で分割レベルを設定した後
レイアウトでオブジェクトを読み込んだときにも"オブジェクトプロパティ"のモデファイヤの項目で"サブディビジョン"を選んで出てくるオプションで設定する必要があります。
※レイアウトではポリゴンが3角形に分割されるのでポリゴン数はモデラーで確認した時の2倍になるので、確認時には注意してください。(画像の青い枠)
■Blenderでの設定方法
BlenderだとCCのレベル設定はここ
CCの分割レベルはソフトが違っても共通のようでした。
Blenderで同じモデルを読み込んでUVのスムース補間機能を使ってみました。
問題なくlightwaveと同じ結果が得られていると思います。
■関連記事
※尚、SDSで分割されるポリゴン数の確認方法の詳細についてはこちらの記事も参考にしてください。