3D-COATの"初期の細分化(ポリゴン数)"はキャットマルクラークの分割レベルのどれに当たるのかという話
使用ソフト
- 3D-COAT2022
- Lightwave2020
- Blender3.2
3D-COATで"ピクセルペイント用のモデル”をインポート"をするとインポート設定画面で"初期の細分化(ポリゴン数)"が選べますが、これはCatmull–Clark subdivision(以下CC)を使用したときの分割率に相当するようです。
他のソフトでは分割レベルで指定している部分がポリゴン数になっているためパッと見どれを選べばわからないよね。って言う話です。
■検証してみる
Lightwaveでプリミティブの立方体を作ります。当たり前ですがポリゴン数は"6"です
この立方体にCCをかけて細分化するのですが、このままではカウントできるポリゴン数は"6"のままです。(赤枠)
そこで"ポリゴン化"(青枠のボタン)を押して細分化を確定します。
するとCCをかけた状態で分割が固定されてこのオブジェクトのポリゴン数がカウントされるようになります。今回はCC分割レベル2を使いました。ポリゴン数は"96"です
これをCCの分割レベル毎に行い、レベルに応じたポリゴン数を確認します。
で、結果をわかりやすいようにアニメーションgifにしてみました。
ポリゴン数は冒頭で貼った3D-COATのパネルの数値と一致しています。
したがって、あの数値はCCの分割レベル毎に細分化したポリゴン数で間違いないようです。単純に上からレベル1,2,3~だと覚えておけば良いでしょう。
これですっきりしましたね。
このパネルは検証で使ったのと同じ立方体のモデルを3D-COATに"ピクセルペイント用のモデル”としてインポートした時に表示されたモノです。
この数値はインポートするオブジェクトによって変わるため、これを理解していないと、どれを選べば良いかわからないと言う風になります。
3D-COATは結構あちらこちらにこういう感じの数値だけの設定項目があります。
これを調べて使用者が望む結果が得られるような最適な設定を見つけられる様になるまでに結構なハードルがあるソフトだなと言う印象です。
■Blender
Blenderでも確認しました。CCのレベルはソフトが違っても共通のようです。
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